いちからなし

新米梨農家のあれこれ

摘果の理屈と現実

トンネル幸水、大きくなってきているので、摘果の時期です。

 

摘果のやり方、なんてのを参考にすると、1番果(1番下の花から出来た実)は1番大きいのですが良い実になりにくいので落とす、と言われています。

 

が、実際の先輩農家さんは「とにかく大きいのを残せ〜!」と言う方が多い様に思えます。

 

摘果は、その他変な形のものを落とします。

 

この様に実がついていると
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摘果したらこんな感じに。
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まだ、1つに絞ってしまわなくても良いので、迷うくらいなら置いておきます。

 

我が家の方針は、1番果だからと言って落とさなくても良いけど、あえて残す必要もない、といった緩い感じです。

 

 

まだ少し時期が早いものもあるので、やりにくさもあります。

 

もう少し待って大きくなってからの方が、どれを落とすか迷わなくてすむのですが、「交配してから30日以内に最初の摘果を終わらせる」というのが「摘果のやり方」なので、あまり待ってもいられません。

 

大きくなるの待ってたら30日以内に終わらないけど、どうするのか?と昨年の摘果勉強会で質問したところ、「30日以内ってのはあくまで教科書の言うことだ」と答えが返ってきました。

 

ここもまた、理屈通りにやれば良いというものではない様です。

 

わさわさと付いていた実が
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すっきり。
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ちなみに我が家は、さっさと摘果を進めているので、今年の摘果勉強会が行われる頃にはそろそろ最初の摘果が終わる程進んでいます。