トンネル栽培をしている梨農家が、忙しくなる始まりが、この作業。
梨の木の上にビニールをかけて温度を上げ、花が咲くのを早める、というこの栽培方法。
花が早く咲けば実が早く採れる、早く実が採れた方が単価が高い、という訳です。
人数が集まらないと大変な作業なので、同じ地域の梨農家が集まって行う事が多いです。うちの地域では、「トンネル組合」というものがあり、知らない人にとっては、何のこっちゃ?な名前。
学生の頃に、「日本ヤギ学会」というものの存在にびっくりした様に、田舎には実に色々な組合があるものです。
さて。ビニールかけですが。
梨農家だけでは人手、特に若手が足りないので土日に行って、梨農家以外からも人を引っ張って来るので、結構な人数になります。ビニールかけの日は、1年で1番騒がしい日かもしれません。
トンネルの枠組に登らされるのは主に若手男性。
夫などは1日中上でビニール引っ張ってます。
私は下で、抑えの紐を結ぶ係です。
昨年、「上の人が足りない、誰か若いの登れ〜」と声があがった事があり、「はい!」と言ったら、「男だ男〜!」と言われ断念したっきり、上に登る意気込みは無くしました(隣の地域では女性もガンガン登ると聞いて羨ましい限りです)。
1日かけて、あっちの園地、こっちの園地、と回るのは、なかなか楽しいものがあります。
写真は、自分の園地の最後の1枚をかけているところです。自分の園地の場合、繰り出すビニールの用意をする係が私なので、最後の1枚を送った時点で写真を撮る余裕ができたのです。
全てのビニールを、かけ終わったところ。上からの眺めは、なかなか圧巻です。